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<東芝>年末商戦惨敗で決断 新世代DVD撤退へ

<東芝>年末商戦惨敗で決断 新世代DVD撤退へ
 新世代DVDの規格争いで、東芝が「HD―DVD」(HD)から撤退する方向で最終調整に入ったのは、対立する「ブルーレイ・ディスク」(BD)陣営に販売戦略で差をつけられ、ヤマ場だった昨年の年末商戦で惨敗したためだ。互換性のない両規格が長期間併存し、「消費者不在の争い」と指摘されてきたが、東芝の撤退で終止符を打つ。

 ★ベータの雪辱

 新世代DVDは高画質が特徴だが、画質ではHD、BDに大きな差がない。それにもかかわらず、販売シェアでBDがHDを圧倒しているのは、BD陣営が強力な販売グループを構築したためだ。

 原動力となったのは、BD陣営の中核であるソニー。かつて家庭用ビデオの規格争いでベータ方式を推進したが、苦杯をなめた。このため、新世代DVDは「雪辱戦」と位置付けた。

 ソニーは、松下電器産業、シャープ、日立製作所などを次々と陣営に引き入れた。新世代DVDはテレビと一緒に買われることが多く、ソニー、松下、シャープは薄型テレビの3強。量販店ではBDが店頭を席巻した。

 ★米でもBD

 一方、日本と並ぶ主戦場である米国では、昨年夏の時点でHDがBDに食い下がっていた。米大手映画会社6社のうち、BDはウォルト・ディズニーなど3社が支持していたが、HDもユニバーサル・ピクチャーズとパラマウント・ピクチャーズの2社の支持を取り付けていた。

 これに対し、ソニーは、BD再生機能が付いた家庭用ゲーム機「プレイステーション3」がソフト販売を促す重要な役割を果たした。米消費者に買い得感が広がり、昨年の年末商戦でBDの販売が急拡大し、シェアは約8割と圧勝した。映画大手で唯一中立を保ってきたワーナーブラザースが1月にBD支持を表明すると、様子見してきた米国の小売店が雪崩を打ってBDに流れた。

 東芝は低価格を武器に米国を重点に攻勢をかけたが、販売力の差を埋められず、劣勢を挽回(ばんかい)できなかった。

 ★消耗戦

 新世代DVDを巡っては、メーカー側のメンツ争いで統一規格が見送られ、陣営の対立だけが激化していった。東芝の低価格戦略は、BD陣営から「採算度外視」との声が漏れるほどだった。これに対抗してBD陣営も値下げを余儀なくされ、次世代DVDは収益がほとんど出ない消耗戦に突入していた。

 互換性のない二つの規格が併存する消費者不在の争いは、新世代DVDの買い控えを招いた。昨年末の国内での新世代DVD対応機の販売台数は市場全体の約2割と、メーカー側が開発当初に期待したほどには普及が進んでいない。不毛ともいえる販売合戦は、東芝の撤退という形で幕を閉じる。




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# by fohki1 | 2008-02-17 21:12 | 時事ニュース



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